私は20歳くらいから空腹時に、心臓がばくばくしたり、手がふるえてきたり、さらに放置すると冷や汗をかくということがたまに起きていました。
そんな時は、甘いコーヒーやジュース、チョコレートなどを食べると治るのを体験的に知っていて、頻繁に起こることでもないので、放置していました。
20代後半からこういう仕事になって知ったのが、「これは低血糖という状態なのだ」と。
血糖コントロールは、ダイエットにも深い関わりがあります。
女子栄養大学生涯学習センター発行の機関紙「たのしい食事」にメモしたい文献があったので記載します。
食事で糖質を摂ると、血糖値が上がります。この血糖値を急激に上げたり、下げたりしないことが、病気の予防はもちろん、ダイエットにつながります。
以前流行った低GI(グリセミック・インデックスの略)ダイエットもこの理論で、食後の血糖値の上昇がおだやかになる食品を積極的に選んで摂りましょうというものでした。
難消化デキストリンを含むトクホ飲料も同じ。
さて、何をメモしたかったかというとこちら。
血糖コントロールのコツです。
1)極端なエネルギー制限を避け、バランス重視の食事
2)食物繊維を十分にとる
3)複合糖質の摂取、単純糖質の制限
○単純糖質とは/砂糖、ぶどう糖、果糖など(お菓子や果物に含まれる)
摂取後急激な血糖値上昇がみられる
ただし、果物は食物繊維を多く含むものを選ぶと、血糖値上昇抑制効果があるのでよい。
例えば、プラム、みかん、もも、かき、キウイ、パイナップル、りんご、バナナなど。
○複合糖質とは/穀類、イモ類、豆類にふくまれるでんぷんなど
穏やかな血糖値上昇と、中性脂肪上昇を抑制する
そのほか、興味深かったのは、炭水化物を極端に制限する食事について否定的な意見なこと。
エビデンスが不足しており、現時点では推奨されません、とのこと。
アメリカでは、炭水化物はもはや不要説まででているので、とってもおもしろい。
炭水化物制限の弱点はこちら
・体たんぱく異化亢進(難しい!!!)
・炭水化物を制限することで、資質やタンパク質が増える
(肝機能の悪化、動脈硬化)
炭水化物は多すぎも少なすぎも注意というのが女子栄養大学の准教授の意見だそう。
昔、日本人は全たんぱく質の1/2以上の量を米から摂取していたんですって。炭水化物を摂るなら、複合糖質から。なかでも穀類なら、小麦よりもたんぱく質の質がよい米で摂りたいですね。