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アメリカ人にグルテンアレルギーが多い理由とは

セレブが実践していることもあり、グルテンフリーダイエットが数年前からブームになっています。アメリカでは、たくさんの食事のパッケージに「グルテンフリー」の表示が。”いやいや、これもともとグルテン入ってないでしょ〜”っていうものにも表示があるほど。もともと、アメリカはグルテンアレルギーの人が多く、そこからグルテンフリーダイエットに発展しました。”グルテンアレルギーの人って、日本で会ったことないよな〜”と疑問に思っていたら、その理由を医学博士のAndrew Weil氏が教えてくれました。


人には、それぞれの体の性質があります。中国人や日本人など、アジア人にはグルテンアレルギーの人がほとんどいないのは、体の性質が違うから。体の常在細菌(腸内環境)も違うし、食生活も違う。特に、アジア人はキムチや漬物など、発酵食品を毎食摂っていることが、腸内環境の改善にとても役立っている。ちなみに、日本人にグルテンアレルギーの人が少ない一方で、乳糖不耐症の人が多くいます。

そして、特にこの40〜50年で、アメリカ人の常在菌が変わっているとAndrew Weil氏は話します。その理由はこちら。

  • 食べ物の性質が変わった
  • 抗生物質の多用(現在使用されている量の10%程度で十分だそう)
  • 帝王切開での出産(アメリカでは3人に1人)
  • 母乳で育てる人の減少

腸内環境を含め、体の常在菌を減らさないようにするためには、一番に気をつけたいのは、抗生物質。どういう目的で使うのかを自分でも理解して使うこと。そして、抗生物質を使う時は、同時にプレバイオティクスも行うこと。また、皮膚にいる常在細菌をとらないように、体を洗いすぎないこと。

過去に取材した皮膚科医の先生によると、皮膚の常在細菌は殺菌された後、24時間かけて元も細菌の数に戻るそう。そのため、なんども洗うこと、殺菌力の強い石鹸で洗うことは、体の常在細菌の減らし、皮膚の免疫力を弱めます(もちろん、美容にも悪いです)。

Andrew Weil氏は特に、子供は殺菌力のある製品から避けるべきと言っていました。ママさんたちにとって、除菌シートは必須アイテムになっていますが、これも注意が必要ですね。汚れは、水や普通の石鹸で洗えば十分だそう。汚れに過敏になりすぎると体の免疫力が弱まるので注意が必要です。

今回の授業は、グルテンアレルギーについて抱いていた疑問が解けてよかったです。

YOKO KOYAMA

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