前回の続きで、IIN(米国代替医療協会認定ヘルスコーチ )のMark Hyman氏の授業より。砂糖と精製された小麦が体に与える影響についての授業を、クッキーをかじりながら聞きました。そう、糖質をたっぷりとると「体が脂肪細胞が栄養を蓄積しはじめる=太る」のです。ヤセるにはどうするかという話を、太りそうになりながら聞きました。
Your whole body starts shooting into fat deposition. It’s like a fat storage factory.
あなたの体全体は、脂肪を蓄積しはじめる。脂肪貯蔵向上みたいに!
今回は、主にカロリー制限(ローファットダイエット)と糖質制限(ケトジェニックダイエット)のお話をまとめます。
一般的に、ヤセるためにはカロリー制限と運動が必要と言われています。摂取カロリーと消費カロリーのバランスで、消費カロリーが摂取カロリーを上回れば、ヤセるという理論です。これもある意味、正しい意見です。
が、カロリー制限をするともっとお腹が減って食べ過ぎを招き太るとMark氏。
男性を2つのグループに分けたダイエットの実験では、
一方のグループ Aには、脂肪60%、炭水化物10%、たんぱく質30%の食事を取ってもらい、
もう一方のグループ Bには、脂肪20%、炭水化物60%、たんぱく質20%の食事を取ってもらいました。
AとBの大きな違いは、脂肪の量と炭水化物の量。摂取カロリーは同じです。
結果は、
Aは、300kcal消費カロリーが増えた。
Bは、新陳代謝が鈍くなった(太りやすくなった)。
ほかにも、ラットを2つのグループにわけAには、糖質の多いエサを与え、Bには通常のエサを与えた結果(カロリーは同じ)。
Aのラットの体脂肪が70%増加した。
似たような研究がいくつかあり、糖質が多い&ローカロリーのエサ vs 通常のエサで比較しても、糖質が多いエサの方が体脂肪が増えたそう。それほど、糖質は体に脂肪を溜め込む力が強いのです。
カロリー制限ダイエットが効果的でないことはいくつもの研究で証明されています。
Overeating is driving by the loss of metabolic fuels that are sequester in the adipose tissue. That’s like the vacuum cleaner effect.
食べ過ぎは、脂肪組織に取れた分の代謝燃料によって駆り立てられる。掃除機みたいな効果です。
直訳すると変な感じになりますが、まとめるとこういう感じです。
糖質をたくさん摂る → インスリンが出る → 脂肪細胞が溜め込む → 体は栄養不足 → お腹が空く → 食べ過ぎる。
そして、食べ過ぎると血糖値が上がり、インスリンが出てという悪循環に。
特に、砂糖や小麦の糖質は、中毒性があるので、もっともっととなるんですね。
食べ過ぎは、自分の意志だけでコントロールするのが難しいのがわかります。
こういった食べ過ぎを予防するためには、食べ物を自力で我慢するのが正解でも、
運動が正解(必要だけど)でもありません。糖質の制限だと言います。
ちなみに、ある女性は、10日間食べ物を変えるただけで、体重が減少、頭痛、くすみ肌、うつ症状といった不調もなくなったそう。
こんなに早く症状が改善する薬はない、食べ物だけ。
That literally change your gene expression with every single bite of food.
あなたの遺伝子は、文字通り食べ物をひとくち食べるごとに変わる。
たしかに〜と納得する内容でした。貯蓄される脂肪が増えると、新陳代謝が低下、お腹が減るっていうのは、初耳でおもしろかったです。
ここまでがっつり糖質について語られると、「糖質不要!」と思いがちですが、これらは糖質制限であって、糖質抜きではないのも重要。
糖質は、体の必須栄養素なので必要です。小麦ではなく、米や玄米を食べましょう。
Photo by Thomas Kelley on Unsplash